赤い食材 第2回目【パプリカ】
薬膳的テーマ「精神を整える」

こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。
春の養生法のポイント!

薬膳の考え方では、「肝」は気(エネルギー)や血の流れなどをコントロールしていると考えられています。
五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中で最もストレスを受け止める臓器は「肝」。
つまりストレスを受けやすく、ストレスのせいで「肝」が弱ってしまいます。

もちろん、どの臓器も大切なのですが、古くから健康に関することわざあります。

『肝臓と腎臓は人体の要(かなめ)であり、最も重要な臓腑である』

〇肝心要(かんじんかなめ)
〇肝腎要(かんじんかなめ)

良く聞いたことのあることわざですよね。
体が機能をするためには心臓は勿論のこと「肝臓と腎臓」は最も重要だといえます。
春は新しく慣れない環境や、寒暖の差がありストレスを受けやすい時期のため「肝」を癒す食養生を心がけましょう。

先日は、人参ツナサラダを紹介しました。
今回は赤い食材第2回目としてパプリカを使ったレシピを紹介します。
パプリカのたっぷり胡麻和えの作り方はこちら

【パプリカの薬膳的効能】

・気(エネルギー)の流れを整える(イライラ、憂鬱、怒りっぽい、ため息が多い、胸や脇が張る、月経不順)
・胃の機能を整える(食欲不振、胃が張って苦しい、吐き気、ゲップが多い)

薬膳では、パプリカはピーマンと同じ効能があると考えられています。

肝の働きを良くして気を巡らせることで、イライラしたり、憂鬱な気分になったときに、気持ちを落ち着ける作用があるとされています。胃の調子が悪い時や食欲不振にも有効です。血液の流れを良くする働きもあります。

嬉しいことにピーマンのビタミンCは、熱にも壊れにくいので、油調理にもおススメです。
βカロテンの吸収が高まり、しわやたるみ予防にみ効果的です。

今日紹介のパプリカのたっぷり胡麻和えは、パプリカをお好みの大きさに切ってごまで和えるだけなのでとっても簡単です。お弁当の彩りにもおすすめです(^^)