薬膳的テーマ「梅雨対策」
こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。
梅雨の時期は平均湿度はなんと70~80%に。
この高い湿度で、気血の巡りが滞ってしまいます。湿の影響をうけて消化機能が低下し、「だるい」「寝れない」「やる気がでない」などの不調の大きな原因になります。余分な湿を体の外に速やかに排泄する食材を毎日の食事に取り入れることが大切です。
一体どんな食材がおすすめなんでしょうか?
梅雨時期におススメの食材とその効果を5シリーズにわけてお伝えします。
辛みの食材で発汗させて、湿を体外に排泄させる!
大葉、生姜、ネギ、三つ葉、パクチー、ミョウガなど
しそ(紫蘇)の漢方での生薬名は「蘇葉(そよう)」、もしくは「紫蘇葉(しそよう)」です。また、紫蘇の種を用いた生薬を「紫蘇子(しそし)」といいます。紫蘇を生薬に用いる場合は、紫蘇の葉や枝先を乾燥させて用います。収穫するのは毎年7~9月の夏の時期で、薬効成分が多い最大5㎝ほどのびた紫蘇の葉を収穫します。
生薬にも使われる紫蘇には、発汗作用や解毒作用、胃液の分泌を良くして胃腸の働きを整える作用、魚介類による食中毒時の解毒・予防などが期待されています。
そのため、風邪の症状や胃腸の不調などの症状に良いです。
【大葉(紫蘇)の薬膳的効能】
・利尿作用
・外からの冷えを追い出す
・気の巡りをよくする
・消化器の働きを正常にする
・魚介類の解毒作用
・免疫力を高める
・花粉症、アレルギー症状を緩和する
今日は、大葉と鶏むね肉を使った簡単レシピをご紹介します。
鶏肉を薄くスライスして、大葉を包んでフライパンで焼くだけ。鶏むね肉は、消化吸収がよく、胃腸に負担をかけません。お腹を温めて気を補うので、食欲がない時や慢性的な下痢の改善に役立ちます。
なんとなくだるい、疲れがとれない梅雨時期におすすめレシピです。ぜひ作ってみてくださいね。