薬膳的テーマ「梅雨対策5回目 脾の働きを助ける!」

こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。

薬膳では、「消化機能全般のことを〈脾(ひ)〉といいます。

梅雨は脾の働きが盛んになる時期なのですが、湿を嫌う性質を持っています。せっかく脾が活発になっても、湿の影響を受けて働きが低下してしまうことも不調の大きな原因。

このため、〈お腹の張り、胃もたれ〉〈身体の重だるさ、むくみ〉〈下痢〉などの症状が多くみられます。これらは、湿が身体の中の気血の巡りを停滞させるために起きるので、気血の巡りを良くし、余分な湿を身体の外に排泄させることが大切です。

梅雨時期におススメの食材とその薬膳的効果。5シリーズの5回目となる食材は干し椎茸!

脾の働きを助ける食材

➡干し椎茸、米、かぼちゃ、いんげん、長芋、じゃがいも、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、鶏肉、牛肉、ウナギ、鯖、鰹、鱸(すずき)、鱈(たら)、蜂蜜、なつめ

【干し椎茸の薬膳的効能】

・気(エネルギー)を補う
・身体を温める
・胃腸を養い、消化吸収を高める
・邪気(細菌、ウイルス)を体に侵入させない
・麻疹や皮膚の炎症を取んなる湿疹に適応する

「生しいたけ」と「干ししいたけ」の違いとは?

野菜、果物、肉、魚、なんでも食べ物は新鮮なものほど美味しいし、安心して食べられるイメージがありますよね。

椎茸は乾燥させることにより「うま味」が強くなります。水に戻すことで「うま味」アップ!出汁までおいしい「干し椎茸」を使うことで料理の幅も広くなります。

さらに、生椎茸と干し椎茸では栄養価もかなり異なります。
栄養価が高く、保存もきく干し椎茸を嬉しい事ばかり!

そこで今日は、オリーブオイルとにんにくでさっと煮る「干ししいたけのアヒージョ」をご紹介します。

干し椎茸の料理といえば、醤油や味噌などをベースにした和食の味付けになりがちです。

もちろん、それらも美味しいのですが、たまには洋食にしてみたいなら、オリーブオイルとにんにくでさっと煮るのがおススメです。
干し椎茸のしっかりとした旨味と、ペペロンチーノ風のパンチの効いた風味が、とても合います。
ワインのお供にもおススメです。

「干ししいたけのアヒージョ」の作り方はこちら