薬膳的テーマ「肺を潤し、貧血予防」
こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。
いちじくは果物ですが体を冷やしにくく、冷え性の方にも安心して召し上がっていただけます。
夏から秋にかけて旬を迎える人気の果物、いちじく。
「不老節の果物」「女性の健康に役立つ果物」」と言われることもあります。聖書にも登場し、古くから栄養豊富な果物として知られています。
水溶性の食物繊維「ペクチン」が豊富に含まれています。ペクチンには、整腸作用があり便通の改善にも役立ちます。また、骨や血をつくるのに必要であり女性に不足しがちな「カルシウム」や「鉄分」、体内の余分な塩分を排出する働きがある「カリウム」なども含まれています。
このほか、いちじくに含まれる酵素の一種「フィシン」はタンパク質分解酵素であり、消化・吸収を助ける作用についても知られています。
女性の健康に役立つ「植物性エストロゲン」
ホルモンバランスを整える働きが期待できる「植物性エストロゲン」が含まれています。このことから「いちじくは女性の健康に役立つ」食材だと思います。
薬膳では、いちじくは「潤下類(じゅんげるい)」に属しています。
大腸を潤すなどの整腸作用や、消化を促進する作用のほか、喉を潤す作用なども期待できるといわれています。
いちじくは生薬としても使われています。
熟した果実を乾燥させたものは「無花果(むかか)」、葉を乾燥させたものは「無花果葉(むかかよう)」と呼ばれています。
【いちじくの薬膳的効能】
・肺に潤いを与え、喉や身体の乾燥、声枯れを改善する
・胃腸の調子を整える
・消化吸収をよくする
・下痢、便通をよくする
ドライいちじくは水分が減るため、生のいちじくよりもミネラルが多く含まれます。ただし、熱に弱いとされるビタミンCは乾燥により失われるため、ドライいちじくにはビタミンCは含まれていません。
栄養価の高いドライいちじくですが、食べ過ぎは禁物です。
食べ過ぎてしまうと、糖質やカロリーの過剰摂取につながったり、食物繊維の摂り過ぎによりお腹が緩くなったりする場合があります。
我が家の庭に、みかん、パッションフルーツ、姫りんご、いちじくを植えていますが、いちじく以外は実がなって収穫出来たためしがありません。手入れや土の栄養がよくないのか???はたまた???
それなのに、いちじくだけは無精者の私でも毎年いくつもの実がなり、恩恵を受けています。今回も今年初物のいちじくでシェイクをつくり、朝食やおやつに頂いております。
暑くて食欲がない日によく作るのが「いちじくシェイク」。まるでハワイのアサイーの様な感じでそのまま召し上がってもいいですし、シリアルやヨーグルトと一緒に食べても美味しいです。是非作ってみてくださいね。いちじくシェイクの作り方はこちら