
「こげん、うまか梅干しは初めて」
「すっぱい!でも、やみつきになる!」
試作品を作り続けて1年が経った頃。
ようやく、完成品に近いものが出来上がりました。
娘の部活仲間に試食してもらったところ
「すっぱい!でも、手がとまらない」
「ママ、これ家でも作れる?」
「お小遣いで、買いますー」
など嬉しい声続々。
長年、梅干しを作り続けているおばあちゃん世代にも試食してもらったところ
「見た目はお菓子みたいだけど、食べるとすっぱかねー」
「こげん、おいしか梅干しはどうやって作ると?」
「畑に持っていける! こりや、よかばい」
などのお声をいただきました。

懸案だった塩分濃度が高すぎることも、独自製法で梅干しの塩かどをとり「すっぱさ」がちゃんと残る乾燥梅が完成。
パリパリっとまるでフレークみたいに食べられることから「パリパリ梅」と名付けました。
娘の大好物のお菓子がヒントに!
海苔屋の本領発揮!!
パリパリ梅は、ピンク色の見た目と裏腹に、ひと口食べると目が覚めるようなすっぱさです。
梅干し好きにはたまりませんが、梅干しが苦手な方には難しい。
梅干しが苦手な方にも、梅干しの良さを知ってもらいたい。どうやって?

ある日のこと。
娘がいつも食べる海苔のお菓子が販売休止となったことが発覚。
「最後の1袋になっちゃった。お父さん、これ、作れる?」
娘が持ってきたのは、梅と海苔をはさんで焼いたお菓子。
海苔屋の次男として、小さい頃から海苔の工場で育っていたので、海苔の加工品の作り方はなんとなく想像がつきます。
「海苔とパリパリ梅の原料で、もしかしたら作れるかもしれない」

早速作ってみたところ、意外や意外。おいしい!
試作品を作った矢先から、娘がどんどん食べる、食べる。
まるでおせんべいみたい(笑)
梅干しが苦手なスタッフに試食してもらったところ、「これなら、いくらでも食べられます!」と嬉しい感想をもらいました。
食欲がないとき、疲れたとき、ひと口でテンションがあがる(ノリノリ♪)味付海苔を目指して「のりのり梅」と名付けました。(続く)