薬膳的テーマ「肺や体内に潤いを生み出す」
こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。
寒い中でじっくり成熟することで甘くなるいちご。この時期は実が締まり、食べ応えのある美味しい季節です。春ごろに温かくなる4~5月のいちごは水分を多く含んで、冬に比べて柔らかい果肉をしています。
地元福岡県産のいちごといえば「博多あまおう」。
名前の由来は「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字をとっている、名の通りに大粒で甘いのが特徴です。そのまま食べたい!そんないちごです。
薬膳でいちごは、「潤肺生津」といい、肺を潤し、津液(しんえき)を生み出します。肺は冷たく乾燥した外気を直接肺に取り込む臓器です。そのどちらとも苦手な「肺」を潤すことは肺を守ることにつながります。体にきれいな水分を生み出すと風邪の予防にもつながります。
【いちごの薬膳的効能】
・肺を潤し、体内に津液をうみだす。
・脾を元気する
・胃腸を養う
・肝に作用し、気の高ぶりを正常にする
・体内の熱を取り除く
・解毒作用
今日は、博多あまおうを使った「焼かない苺ヨーグルトケーキ」の作り方をご紹介します。
まず、ヨーグルト700gを水切りします。
コップやザルにキッチンペーパーを敷き、ヨーグルトをのせラップする。キッチンペーパーの上に、コーヒーフィルターも重ねるとさらに水切りしやすいですよ!冷蔵庫で1時間30分ほどねかして水切りします。
水切りヨーグルトからでてくる液体は「ホエイ(乳清)」といい、牛乳から乳脂肪分や主要なたんぱく質であるガセインなどを除いた液体のことです。ホエイにも栄養があるので、捨てずにホットケーキやスープ等にお使いください。
容器にケーキを取り出しやすくするためにクッキングシートをひく。
ボウルにクッキーを手で粗くくだく。
いちごは丁寧に洗って水気を切る。クッキングペーパーで水気をふき取る。いちごが小粒なら5㎜幅にスライス、大粒の場合は6~8等分に粗くカットする。
いちごとクッキーの中に、水切りしたヨーグルトをいれてサックリと混ぜる。容器に移し、平らにならしたら出来上がり!
いちごは、体内に潤いを生み出して肌の乾燥対策や風邪予防に効果的です。今日ご紹介のレシピは、オーブンで焼く必要がないので、手軽に作れます(^^) インフルエンザが蔓延しやすいこの時期、焼かないいちごヨーグルトはおすすめです。焼かないいちごヨーグルトの作り方はこちら