薬膳的テーマ「余分な熱を冷ます」

こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。

1年を通してスープを愛してやまない私。
夏は冷たく冷やしたり、普段からお弁当に具たくさんスープを作ったりします。そこで、栄養満点の小松菜をたっぷり使ったトロトロとろーりスープの作り方をご紹介します。

小松菜は店頭で手に入れやすく、身近な野菜の1つです。風邪のひき始めに喉が痛い時、ストレスを感じてイライラした時には、ぜひ取り入れてほしい食材です。

薬膳で小松菜は、涼性で清熱作用があります。体の余分な熱を冷まします。単なる「熱」だけではなくストレスやイライラから起こる「肝熱」も落ち着かせるので、肺の炎症、空咳のような風邪予防が期待できます。また、胃や大腸の熱も取り除き、胃のムカムカやトラブルを予防します。

【小松菜の薬膳的効能】

・余分な熱を冷ます

・胃や大腸の熱をとる

・イライラを鎮める

・胃腸を養う

・血を補い、巡らせる

・体に潤いを与える

それでは、とろーり小松菜スープ作り方をご紹介します。

小松菜は洗って根元を5㎜ほど切り落とし、5~6㎝の長さに切る。人参は皮をむいて、細切りにする。

えのきだけは根元を切り落とし、3等分に切る。生しいたけは5~6ミリのスライスにする。

鶏肉は小さめにカットする。卵は溶き卵にしておく。片栗粉は同量の水で溶いておく。

鍋に鶏肉、小松菜、人参、えのきだけ、しいたけ、水と鶏がらスープの素をいれたら中火で熱する。沸騰したらアクを取り、ふたをして弱火で8分煮る。

しょうゆ、酒、オイスターソースを加えて味を整え、片栗粉を少量ずつ回しいれ、お好みのとろみがつくまで混ぜる。溶き卵をまわし入れ、卵がふわっとしてきたら火を止めて出来上がり。

片栗粉でとろみをつけているので冷めにくく、スープジャーに入れてお弁当にもおすすめです。まだまだ寒いこの時期、体の中から温まる小松菜スープをぜひどうぞ。