薬膳的テーマ「喉の痛みや咳止め」
こんにちは、薬膳マイスターの宮里です。
秋から冬にかけて最も美味しい野菜といえば、れんこん。
アク抜きが必要な野菜と思われていますが、必ずする必要はありません。蓮根特有のえぐみや苦みが気にならない限り、少し濃いめの味付けをすれば影響はないと思います。料理によって変色を防ぐためにはアク抜きをすることが良いでしょう。
薬膳で蓮根は、生だと寒涼の性質で、加熱すると平性の性質です。特に冬は胃腸が冷えやすい体質の方は加熱する事をおすすめします。蓮根には収斂(しゅうれん)作用があり粘膜を保護し、炎症を抑えます。肌や粘膜の乾燥、咳や喉の痛み、喘息を和らげます。
【蓮根の薬膳的効能】
・疲労回復
・血を補う
・空咳、喉の痛みを和らげる
・肺を潤す
・余分な水分を取り除く
・脾の機能を高める
・胃腸の働きをよくする
今日は、オーガニック畑で育った貴重なれんこんをたっぷり使った蓮根と人参の甘酢煮の作り方をご紹介します。
蓮根はきれいに洗って皮をむき、一口大の乱切りにする。人参は皮をむいて、一口大の乱切りにする。
小鍋に油をいれ、強めの中火で熱し、蓮根と人参を入れて油が馴染むように炒めながら混ぜる。
小鍋に水、酒、みりん、しょうゆ、黒酢、お酢、きび砂糖を加え、沸騰したらふたをして弱火で10分ほど煮る。水溶き片栗粉を少しずつ回し入れ、強めの中火にしてとろみがついたら火を止める。
れんこんは、花粉症や乾燥による肌荒れにも効果的といわれています。花粉症が気になる方は、れんこんをたっぷり食べてくださいね。